経営理念
就農当初、生きていくうえで経営を安定させることが必須でした。 いいものを作れば必ず売れる! 師匠、農家仲間、行政機関、農協、全員がそう言っていました。もちろん私もそう思っていたし、まぎれもない事実でした。その言葉を胸に5年間、ひたすらに技術を磨き、師匠には及ばないまでも、地域の方たちから「上手になったな」と認められるようになります。 そして、作る目的も見失いました。 就農当時の目標、経営を安定させる。これがある程度形になってしまったのです。ちょうどその頃、行政が行っているセミナーに参加します。 農業経営戦略会議。
あなたは農業を通して何をしたいのですか?
答えに迷いました。
当時は【安全で、美味しい、見栄えのいい野菜を作る】こう思っていました。
しかしこのセミナーは、この先5年の指標を作るというもの。
【安全で、美味しい、見栄えのいい野菜を作る】これでは現状維持で終わってしまうのです。
自分が何をしたいのか、じっくり向き合ってみました。
お客さんを笑顔にしたい
うちの野菜を食べたお客さんが笑顔になる。
そんな理想を想い描きながら、この仕事をしてきました。
そのためには今まで通り
1、安全で
2、おいしい
3、見栄えのいい
野菜を作ることが必要と感じます。
さらに、野菜作りの裏側というか表側、どんな風に育ってきた野菜なのか。
どんな人がどんな思いで育てた野菜なのか。
これを知ってもらうと、手に取ってもらったとき、「あ、あの人がこんなふうに、この野菜を作ったんだね」
と思ってもらえるのかな、なんて考えました。
そこで、よし発信しよう!
ホームページの始まりです。
従業員も笑顔にしたい
野菜に限らずいいものを作るには、作り手のモチベーションが高くなければなりません。
モチベーションが高いと、仕事に対して興味をもち、自発的にどうしたらいいかを考えるようになります。
そうすればあとは自ずとクオリティが上がっていくのです!
なにより一緒に仕事をする仲間、楽しく仕事したいに決まっています♪
では、その状態にするにはどうしたらいいのか。
よし、みんなが安心して働きやすい職場を作ろう!
農園紹介で書いたように私も、アルバイト、派遣、会社員と色々経験したのでそのときを省みました。
収入面で不安にさせない
仕事をするうえで誰もが一番気にするところですね!
施設栽培と違い、露地栽培は仕事に波があります。
露地栽培とは、ハウスなどの施設を使わず季節に合わせて育てる方法をいいます。
畑や田んぼという言葉を聞いてパッとイメージすることができると思います。
露地栽培の仕事の波で新玉ねぎを例にあげると、
10月は苗の定植で忙しいが、11,12月は肥料と農薬の散布程度、私1人でできます。
1月に入ると収穫が始まり、3月まで忙しくなり、収穫が終わって冬瓜の収穫が始まる6月までまた私1人でできてしまいます。
こうなると暇な時期、他のバイトを探すのか、家で待機するのか、従業員にも生活があるのでこれでは安心できません。
年間雇用できる方法を考えねば!
作る種類を増やして、暇な時期をなくしていく。
当時新玉ねぎと冬瓜だけでしたが、現在はアーリーレッド、南瓜、ジャンボ落花生が増え、来年にはスイカもやろうと思っています。
さらに作物の管理も教え、任せることができれば、経営の安定化にもなることに気付きました。
働きやすい職場を作る
うちで働いている従業員の多くは小さいお子さんをもつお母さんたちです。
保育園に子供を預け、空いた時間で収入を得る。
しかし、子供が熱を出したり急な呼び出しがあればすぐにいかなければならない。
これでは普通に働くのは難しいですね。
そこで、そういう事情も受け止め子供を優先してもらうことにしました。
取引先も笑顔にしたい
これは少し難しいとこではあるのですが(お財布の問題)、この時代情報の力というのは侮れません。
肥料屋、機械屋、そしてJAなど、それぞれ得意分野が違うのです。
お互いの情報を組み合わせれば、なんだってできそうな気がします。
自分の利益だけでなく、お互いの利益になるように色々協力していきたいと思ってます。
つながる人を笑顔にする!
これなんです!私のやりたいこと。
突き詰めるとここにたどり着きました。
経営理念を考えたはずが、人生の目標ができてしまいました♪
この先何かあってもこの言葉に立ち返れば乗り越えていける!
確信しました。
園長も笑顔になる
誰かを笑顔にするためにはやはり、自分が笑顔でいないとできるわけがありません。
いままで書いてきたことをしっかりやれば自ずと笑顔になれそうな気がします!
しかし、ちょっと甘いとこがあるんですね性格上(笑)
なので抱え込んでしまわないように、ダメなこと、嫌なことは切り捨てる覚悟も持たないといけないと思うようになりました。
ここに書くようなことか迷いましたが、皆でいい循環を作っていってそれが自分のせいで壊れないように、戒めとして、あえて書かせてもらいます。
以上が、つながる人を笑顔にする!に込められた思いです。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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日本で一番早くておいしい【新玉ねぎ】や新鮮野菜を直送|増田農園
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屋号 | 増田農園 |
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住所 |
〒431-0203 静岡県浜松市西区馬郡町4381 |
電話番号 | 080-6963-8002 |
営業時間 |
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